乳幼児健診・育児相談

乳幼児健診・育児相談

当院では、乳幼児健診で成長や発達を確認するとともに、体重増加、授乳、補完食(離乳食)、睡眠、便秘、予防接種の予定など、乳児期からの育児に関するご相談を幅広く伺います。小さなことでも遠慮なくお話しください。

対象となる健診

大阪市にお住まいの方に加え、摂津市・吹田市にお住まいの方の乳児後期健診にも対応しています。受診券などの確認が必要なため、ご予約時にお住まいの自治体をお知らせください。

ご相談いただけること

健診の項目に限らず、お子さまの健康や発達、生活、育児について気になることを幅広くご相談いただけます。相談内容は限定していませんので、どこに相談すればよいか迷うことも含めてお話しください。

たとえば、次のような内容をご相談いただけます。

  • 身長・体重、運動やことばなどの発達
  • 授乳、離乳食、食事の進め方
  • 睡眠、夜泣き、生活リズム
  • スキンケアや食物アレルギー予防
  • 育児中の心配や困りごと

赤ちゃんのビタミンDについて

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、赤ちゃんの骨を丈夫に育てるために必要な栄養素です。不足すると、骨が十分に硬くならない「くる病」や、低カルシウム血症を起こすことがあります。

ビタミンDは食事から摂取するほか、日光(紫外線)を浴びることで皮膚でも作られます。しかし現在は、赤ちゃんを強い紫外線から守ることが一般的になり、以前に比べて日光から作られるビタミンDの量が少なくなっています。また、母乳に含まれるビタミンDは多くありません。そのため、特に母乳を中心に育てている赤ちゃんでは、不足しないよう注意が必要です。

補完食(離乳食)を始めるまで

母乳だけでは、十分なビタミンDを摂取することが難しいと考えられています。乳児用粉ミルクにはビタミンDが添加されていますが、飲む量が少ない時期や母乳との混合栄養では、ミルクだけで十分な量にならないことがあります。

当院では、日光によるビタミンD産生を積極的に期待するのではなく、母乳・ミルク・必要に応じた乳児用ビタミンDサプリメントを組み合わせて、ビタミンDを確保することをお勧めしています。特に母乳栄養の赤ちゃんでは、ビタミンDサプリメントについてご相談ください。

補完食(離乳食)を始めてから

当院では離乳食を「母乳やミルクから食事へ切り替えるもの」ではなく、母乳やミルクだけでは不足してくる栄養を補う「補完食」と考えています。

生後5か月頃から補完食を始めても、母乳や乳児用ミルクを急に減らす必要はありません。生後5か月頃に飲んでいた母乳またはミルクの量を一つの目安として、1歳頃までできるだけ維持しながら、食べられる食品を増やしていきます。

補完食が始まっても、最初のうちはおかゆ、野菜、豆腐などが中心で、これらにはビタミンDがほとんど含まれていません。そのため、「離乳食を始めたからビタミンDは十分」とは限りません。ビタミンDを多く含む食品の代表は魚と卵です。

  • 鮭 約15g:ビタミンD 約200IU
  • 卵黄1個:ビタミンD 約100IU

ただし、毎日同じ量の魚や卵を食べるわけではなく、魚の種類によってビタミンDの含有量にも大きな違いがあります。補完食開始後も、母乳またはミルクを十分に続けながら、魚や卵などビタミンDを含む食品を少しずつ食事に取り入れることが大切です。

食事が進んできたら

生後7~8か月頃から魚や卵を食べられるようになると、食事から摂れるビタミンDも増えてきます。たとえば、その日に鮭15gと卵黄1個を食べれば、合わせて約300IUのビタミンDを摂取できます。さらに乳児用ミルクを飲んでいれば、ミルクから摂取するビタミンDも加わります。

一方で、おかゆ・野菜・豆腐・肉を中心とした献立では、ビタミンDはあまり摂取できません。補完食開始後は「離乳食を何回食べているか」だけではなく、次の点を合わせて考えることが重要です。

  1. 母乳・ミルクをどのくらい飲んでいるか
  2. 魚をどのくらい食べているか
  3. 卵を食べられているか

食事から安定してビタミンDを摂れるようになるまでは、母乳・ミルクからの摂取量を確認し、不足する場合には乳児用ビタミンDサプリメントの使用を検討します。

ビタミンDは「日光浴だけ」に頼らない

赤ちゃんをビタミンDのために積極的に日焼けさせる必要はありません。通常の外出や外遊びは大切ですが、紫外線の強さは季節、時間帯、地域、服装などによって大きく変わるため、「何分日光に当たれば十分」と家庭で正確に判断することは困難です。

現在の育児環境では、日光だけに頼るのではなく、母乳・乳児用ミルク・補完食、必要に応じて乳児用ビタミンDサプリメントを組み合わせて不足を防ぐことが現実的です。